書いている人のスペック
- VSシリーズが好き
- シン・ゴジラはブルーレイ買ったよ
- vsデストロイア、初代ゴジラ、シン・ゴジラがベスト3
- 怪獣惑星シリーズは見てない
- いうてもそんなにマニアってほどでもない程度
小学生の読書感想文みたいなものだよこの記事は!
「怪獣黙示録」と「プロジェクト・メカゴジラ」って何?
ゴジラの小説です。
これ↓
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と
これ↓
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ゴジラ好きな人なら話ぐらいは聞いたことあるのでは?
なお、上記以外の2冊についてはノーコメントです。
全部で四冊刊行されていますが、重要なのは「怪獣黙示録」と「プロジェクト・メカゴジラ」のみです。
いいね?
読む順番は「怪獣黙示録」→「プロジェクト・メカゴジラ」です。
一応、アニメゴジラの前日譚らしいですが、アニメゴジラ知らなくても大丈夫です。
むしろ知らない方が楽しめるまでワンチャンある……!?
ネタバレ感想の前に……
こんな人におすすめ!
- ガイガンが好き
- ビオランテやモスラあたりのメインは知っている
- アンギラスやカマキラス、エビラのようなマイナーもうっすら知ってる(知らなくても大丈夫)
- 無敵!最強!神!なゴジラが好き
- 「薬は注射より飲むのに限るぜ」のセリフでニヤッとしてしまう
- 「……いよいよ最期、さようなら皆さん、さようなら……」のセリフでウッとしてしまう
- 空飛ぶ炊飯器と聞くとウヒョー!とテンションが上がってしまう
- ガイガンが好き
- ガ イ ガ ン が 好 き
つべこべ言わずガイガン好きは早く読んで!!!!いいから早く読んで!!!!!
(ガイガンの登場は「プロジェクト・メカゴジラ」の方だけなので、なんならそっちだけでも……)
こんな人にはおすすめしないかも……
- メカゴジラがめちゃくちゃ好き
- カッコイイメカゴジラ以外認めない
- ゴジラは人類の味方
- 起承転結がしっかりしてないとダメ
- 白黒はっきり決着をつけてほしい
- 超兵器の大活躍が見たい
特に「メカゴジラが大好き!」って人は 「プロジェクト・メカゴジラ」 の名前に釣られてはいけません。
で、微妙なネタバレになってしまいますが、この話はちょっと中途半端な感じで終わります。
私は読んでいててっきり続編の3巻目があるのだと思っていたら、楽天ブックスの評価を読む限り、続編はないもよう。
続編が無いというか、「アニメの内容にそのまま繋がる」ということらしいです。
そして、作者が変わってしまうようで。。。
私としては最後はかなり煮え切らない感じでした。もう「3巻はまだかー!!」って気持ちがうおおおおおお!と巻き上がるぐらいにはめちゃくちゃ盛り上がって(?)終わります。
起承転結の転あたりで終わってしまうという。
その辺はかなり好みがわかれるかなーと思います。
ここからネタバレ含む感想
ネタバレオンパレードだよ!!!!
感想と言っても何から話せばいいのkガイガン!!!!!!
まあ、もともと私ガイガンが大好きなワケですが、もう涙なくして読めないです。
とにかくガイガンがかっこいい!!
怪獣黙示録の方の感想(ネタバレあり……と思ったけどあんまなかった)
あらすじ:怪獣がたくさんでてきて人類はもうだめだおわりだてんやわんや
って感じです。
この本は「いろいろな人のインタビューを集めた」という体裁で書かれています。
ですから、普通の小説を期待して読むと読みづらいと感じると思います。
実際、最初は読み辛かったんですけど、ぐいぐい引き込まれていきましたねw
怪獣が出た!→大都市は滅びた……みたいな「怪獣大暴れ(マイナー怪獣含む)」が世界中で繰り広げられます。
で、当事者が当時どう思ったか、どういう風にその事件(?)を見ていたかを、インタビュー形式でまとめてあります。
とにかく、ゴジラシリーズに対する小ネタの多いこと多いこと。
全部わかった人はガチでゴジラマニア(特撮マニア)名乗っていいと思います!
前述のとおりなんですけど、とにかくしょっぱなから怪獣大暴れしまくり!って感じです。勢いがヤバい。
割と話の展開は無茶苦茶です!
怪獣もオールスターの大盤振る舞いですね。名前が明示的に出ているものから、形状や習性でうっすらと示唆されるぐらいのヤツまで。
人類がものすごい勢いでバタバタ死ぬし、都市は壊滅しまくるし、あれ今どの辺が生存圏なの?まだ人間生きてる?ってぐらい、1巻目の時点で絶望的になります。
にも関わらず国家間で争う(連携が取れない)という愚か極まりない人類!アホか!
でも、異星人が2種族、突然地球に協力してくれてどうにか怪獣たちに対抗していきます。(正直、この異星人が助けてくれたっていうのはいまだにちょっとよくわかんない)
まあとにかく勢いですね!よくわかんないですけど勢いで読む本ですねこれは!
そこそこちゃんとSFしてますけど、あんまり細かいことを考えながら読むとたぶん禿げます。
そして、怪獣たちがてんやわんやして、人類がてんやわんやして、異星人がてんやわんやしているところを、ゴジラが全部吹き飛ばしていきます。
めっっっちゃ爽快!!!!!!
感覚的にはシン・ゴジラの内閣総辞職ビームみたいな感じです。
ウヒョー!いいぞー!ゴジラつおいぞー!ワハハー!って目をぐるぐるしながら本を持って小躍りするぐらい、ゴジラの暴れっぷりがめちゃくちゃ楽しいです。
そうだよ、この本のタイトル「GODZILLA」だもんな、主役だもんな……。
人間もね、あの手この手で頑張るわけですが、その努力をゴジラ含む怪獣のみなさんが蹂躙して回るわけです。
とにかく人類サイドは負けて負けて負けまくる。
(ついでに出てきた怪獣もゴジラに吹き飛ばされまくる)
おいおい、こんなんでどうすんだよもう地球はボロボロだよ続編とか書けんのかよ!ってところで終わってしまいます(確かそんな覚えが)
次巻でいったい人類がどうやって反撃していくのか、ワクワクさせてくれます。
(なんでこんなに怪獣黙示録の方の感想がガバガバかというと、友達に貸し出してて手元に実物がないので、自分の記憶だけで書いてます……)
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プロジェクト・メカゴジラの方の感想(ネタバレあり)
(こっちは手元に本があるから詳細に書けるぞ!)
あらすじ:ゴジラチートすぎワロタ
前作は人類の敗北(たまに勝つよ!)の歴史でしたが、安心してください、今作も大敗北のオンパレードです(ニッコリ
前作は怪獣オールスターでしたが、今作はゴジラ主軸ですべて話が進みます。
そういう意味でも私は怪獣黙示録よりこっちのプロジェクト・メカゴジラの方が好きですねー。
まず、しょっぱなから怪獣に蹂躙されている地球に隕石が降ってきます。
もうむちゃくちゃ!しかも予測可能回避不可能!もうだめぽ!
ってところに数年間行方不明になっていたゴジラがフラッと現れて例のアレで地上から隕石を迎撃します。
地上から迎撃とか何言ってるかわかんないですけど迎撃成功してヤッタネ!!!!
チート文明を持つ異星人×2の力を結集しても回避できない隕石落下をゴジラが一体でなんとかしちゃうという。
そりゃあ読んでるこっちもしょっぱなからテンションMAXで本を片手にドラミングしながら部屋中を走り回ります。ウヒョー!
(ちなみにこの話の途中でしれっとモスラとバトラがゴジラと一悶着しているエピソードがあるのです……)
ゴジラが隕石迎撃のためにいなくなっていた間に、人類はアホなので「ゴジラ死んだわ!もう大丈夫やな!」と判断してやりたい放題してました。バカ。
それがまさかの大復活してきたわけで、そりゃあもう大パニックです。
なんとかしようとアメリカ五大湖が六大湖になるぐらいの核爆発を起こしてもゴジラさん全然ピンピンしてます。(ちなみに、この爆発のエネルギー源は異星人の母船×2という背水の陣であった)
↑この1行の間に3億人ぐらいゴジラに殺される↓
もうあとがない人類は「プロジェクト・メカゴジラ」に全力を賭けます。メカゴジラさえできればゴジラに対抗できる……!
で、メカゴジラが完成するまでの時間稼ぎでいろいろ無茶をやりますっていうかまだそういうことできるほど人間生きてたんだ……って感じです。
なんかもう、本を1ページめくるたびに億単位で人が死んでいくのですが、意外とこの時の総人口多いな???って感想しかないですね!
そして、対ゴジラの時間稼ぎが始まる……ここからが本当の地獄だ……!
まあ、時間稼ぎにもなりませんね。
で。
そこで投入されたのが我らのガイガンです。
もうほんとにここのエピソード泣ける。めっちゃ泣ける。
ここだけは本を読んで欲しいなあ……。
どっかでスヤスヤ寝てたガイガンをとっ捕まえた異星人が、ゴジラの前に連れてきてけしかける、という作戦です。
当然、ガイガンなんてゴジラに敵うわけもなく(この作品中のゴジラはガチでチートなので……)、ボッコボコにやられます。
で、どうなるかというと、異星人はガイガンを回収して改造してまた送り込みます。
それを繰り返すので、ガイガンはどんどんサイボーグ化が激しくなって生身の部分なんてなくなってしまうし、送り込まれるたびにゴジラにボコボコのぐちゃぐちゃにされるわけです。
うう……ガイガンかわいそう……。
他の怪獣と違って何にも暴れてないし、被害も出してないのになぜか一番ひどい目にあっているガイガン。
ガイガンファンは涙なしでは読めません。。。
読者がこれだけガイガンに感情移入してるってことは、現場の兵士のみなさんもガイガンにめっちゃ感情移入するわけです。
そしてガイガンと人間の奇妙な共闘関係ができあがるわけですが……。
最期はイラッとしたゴジラにちょっと本気を出されて熱線で細胞ひとつ残らず殺菌消滅されてしまいました……。
しかも、そのときのガイガンは変な細胞(?)に侵食されて、もはやゾンビのような状態でして。兵士の方が「もう楽にしてやってくれ」と思う程度には、それはそれは凄惨な姿だったそうな……ウウッ……。
ところで、このときのガイガンの姿が「全身から金属製の水晶が突き出たような姿」と表されているのですが、てっきり私はスペースゴジラかな?と思ったわけです。
真実はどうなんでしょうねー。殺菌されてしまったので、真相は闇の中です(本編ではこれ以降一切触れられていません、マジで)
まあ、そのあともてんやわんやは続くわけですが、個人的にはこのガイガンのエピソードが一番盛り上がりましたね!
一応、この後デストロイア(厳密にはオキシジェンの方)の話もちょっと出るのですが、残念ながら作中では「ただの噂」「都市伝説」として処理されてしまって、デストロイアの活躍はありません!
デストロイア出しちゃうといろいろ大変なことになるし、そうなるとストーリーがまとまらなくなるので仕方ないですね……。
……で。
物語はクライマックスへ……ついにメカゴジラの実力が……と言いたいところなのですが、コレ、最大のネタバレなんですけど……
メカゴジラ、起動失敗してただの置物と化す!!!!!
途中から「起動失敗」とか「役立たず」とか、そういうのがちょろちょろ出てたのであ~失敗したのか~と思いながら読んでいたのですが、なんと、話が終わる最後まで一切起動しません。マジで。
ええ……(困惑)でした。
起動失敗したけど、最後の最後でなんとか起動するのかなーとか期待しましたが、一切なし。
メカゴジラは名前だけしか登場しません!!
なんかもう、とんでもないタイトル詐欺だな!って思いました。
(もしかしたら続編のアニメ映画の方でメカゴジラ大活躍しているのかもしれませんが……)
タイトル「プロジェクト・ガイガン」で良かったんじゃない??????
そして「宇宙逃げるしかないわほなサイナラ」と人類の一部だけが宇宙船に乗って逃げ出します。
そのタイミングで、モスラが現れてゴジラとガチバトルします。
これ、本編のラスト10ページの話です。
ラスト10ページで突然モスラが現れてドンパチ!
しかもこのモスラ強いよ!ゴジラと互角だよ!
このバトルも「さあ今からモスラ&人類連合vsゴジラだ!」というところで終わります。
そう、俺たちの戦いはこれからだ!エンドなのです。
まあ、しょうがないんですよねー。あくまでもアニメ映画の前日譚なわけで、ここでゴジラと決着ついたらお話が続かない。
本当に今作は最初からゴジラがフルパワーで暴れ回って、それに人間がどう対抗していくのか?とドキドキワクワクしながら読めたので、非常に残念です。
ああ、もったいない……。3巻目があると思ったのに。
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おわりに
キングギドラどこいった!?
ちらっと匂わせあったかもしれないですけど、そういやいないですね……。
全体的に、ゴジラファンは一回は読んだ方がいいと思います!とにかく面白い!
ちりばめられた小ネタのおかげで、読んでいてフフッとなるシーンがたくさんあります。
ただまあ、どうしてもアニメ映画の前日譚ってことなので、そっちを見てないとちょこちょこよくわからない展開があったり、最後が尻切れトンボに感じてしまったりします。
あとはなんだかんだいっても、ゴジラに出てくる怪獣の知識が結構ないと、話についていくのは厳しいですね。
そんなに描写が丁寧なわけではなく、読者が知っている前提で話は進んでいきます。
挿絵とかも一切ないです。
一度読んだあとに、解説ブログやWikipediaで怪獣のこと調べながらもう一回読む、ってのがオツかもしれません。
何はともあれガイガンファンは早く読んで!!!
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